にゅいんたれすと

にゅ(New:新しく)いんたれすと(Interest:面白い)情報を扱うネットメディア

【プロフェッショナルに出演】倉本聰の経歴・作品・プロフィールまとめ

スポンサーリンク

f:id:hikiyosesmith:20170206225602j:plain

2月6日(月)のNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル仕事の流儀」に脚本家の倉本聰さんが出演しました。

この記事では、倉本さんの今までの経歴や、番組内で話していた彼なりの仕事の流儀についてまとめました。

倉本聰の経歴

倉本聰は、日本の脚本家・劇作家・演出家。1934年12月31日生まれ、現在御年82歳ながら現役の脚本家として活躍しています。本名は山本馨で、倉本聰は芸名。東京都出身。女優の平木久子が

 

倉本聰の主な作品一覧

倉本さんは、今までに1000本以上の作品を残してきました。そこから主な作品をピックアップします。

 

・「北の国から」

・「風のガーデン」 

・「昨日、悲別で」

・「ライスカレー」

・「優しい時間」

・「風のガーデン」

 

倉本聰の作品の特徴について

倉本さんの作品は、モノローグと呼ばれる(ナレーション)を多用することで有名です。この点は、2016年に大ヒットした「君の名は。」の新海監督もアニメというジャンルながら、モノローグを多用する点で共通しています。

倉本さんのモノローグは『前略おふくろ様』で初めて取り入れられました。

 

また、倉本さんの脚本は映像や音楽まで想定して脚本を書きます。なので、演出家や映画監督に脚本の改変を禁止することもしばしば。ですが自分が思う表現よりも良いものを思いついた時には、そのアイデアを採用することもあるので、ただ堅物なだけではなく、常に良い作品へのストイックさがあると言えます。

 

この点、良いアイデアだと感じたら180度考えを変えることが良くある

ここら辺のこだわりについても、以下のプロフェッショナル仕事の流儀の番組で存分に特集されていました。

 

2017年2月6日(月)放送のプロフェッショナル仕事の流儀

f:id:hikiyosesmith:20170206232347p:plain

(番組内で舞台「走る」の指導をする倉本聰)

 

以下、番組の内容の一部を箇条書きで記してあります。

 

・電気カートで森に入るのが日課

・40年前にあることをきっかけに東京から北海道に引っ越してきた

・130話の「やすらぎの都」を手がけている

・「やっぱりドラマって人の心を洗うものなんですね、面白いものはあるけど、人の心を感動させるものがなくなっちゃった気がするんですよね」

・執筆中は自分の視界に入らないことを条件にこの番組のオファーを受けました

・机に座って60分後に集中力が高まってきて、ペンを動かし始める

・自分の能力を超えたものが書けちゃう時がある→肩が凝っちゃう、でも自分で書いてるんじゃなくて何か他のものが書かせている

・「僕は自分の力じゃなくて、それを超えた時に初めてプロになると思うね」

・3時間ぶっ続けて書いて、休憩してまた書く

・年間365日、毎日脚本を書くことを自分に課している

・脚本を書くにあたり、ドラマには描かれない登場人物の履歴書まで細かく設定していく→この作業に半年を費やす

・ドラマの深さは、一人一人の経歴をどこまで練ったかで決まる

・北の国からの吾郎のかぼちゃを並べるシーンにも、ドラマでは描かれていない彼の経歴から発想が来ている

・「みんな葉っぱのことを考えちゃって根っこのことを考えない」→だからドラマがだらしなくなる

・130話の脚本(1170ページ、大河ドラマと同じ量)を4ヶ月書けて完成させた

・「バカバカ」という言葉に対して言葉のニュアンスを細かく指示していく

・「こういう意図で書いてるんだからこういう風にやってほしい」

・「何もかも人に見透かされてる感じがするんですよね」by八千草薫

・木は本当に人生と全く似ているから面白いですよ

・大河ドラマ「勝海舟」の制作をめぐりNHKのスタッフと大げんかし、北海道に逃げる

・身寄りのない札幌で暮らし始める

・「完成なんてものはこの世にないですよね。完成を目指し続けるのがプロの仕事。」

・「自分の道が一本なのがプロフェッショナルなんじゃないかなぁ、あんま自信ないです」

 

プロフェッショナルを見た感想

倉本さんの生い立ちを見ていると、共感するところが多々ありました。特に大河ドラマ「勝海舟」のドラマから降板し、北海道に逃げたという話は日本を代表するプロの脚本家といえど、誰しも一度はそういう「逃げ」の経験があるのだな、と共感しました。

 

また、彼が最後の舞台として挑んだ「走る」という舞台は、彼が理想の舞台を目指し、日々脚本を改善し、セリフの一言一言を指導する姿は、82歳という年齢を感じませんでした。

 

私は、番組内で「走る」のダイジェストを見た時、ダイジェストながら俳優たちの懸命な走る姿に涙腺が緩みました。舞台の観客も、涙を流している人がいたり、スタンディングオベーションをしている人もいました。

 

また、彼の「僕は自分の力じゃなくて、それを超えた時に初めてプロになると思うね」という言葉は、非常に重く、本質を突いている言葉だと感じました。今回の放送も、とても感動しました。

 

 

倉本聰の書籍一覧

倉本さんは数多くの書籍を出版していますが、その中でも有名かつ人気の書籍を抜粋しました。

ヒトに問う

3.11により壊滅した福島県を歩き、彼が感じたことが書き綴られています。日本人へのまっすぐなメッセージが心に響く一冊。

「聞き書き」

1年半に及ぶ長時間のインタビューをもとに、倉本さんがプロフェッショナルの番組内で「あまり語りたくない」と言っていた生い立ちや経歴についての書籍。また、多くの有名俳優との交流についても語られています。

昭和からの遺言

倉本聰が、1000本以上の作品を通して自然破壊や社会秩序の乱れについての警鐘を鳴らした最新のエッセイ。倉本聰の今までの人生での体験が独自の切り口で語られた一冊。私たち日本人がこれからどう生きていけば良いのか?この本を読んでいると参考になります。

【関連記事一覧】 

hikiyosesmith.hatenablog.com 

hikiyosesmith.hatenablog.com

hikiyosesmith.hatenablog.com