【フォロワー10万人!】メンヘラ少女が今、若者から支持を集める理由
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鬱ブロガーのすみす♪です。
僕はツイッターを一年前から始めたのですが、その時から毎日お世話になっているアカウントがあります。
それは、
「メンヘラ少女」
毎日1枚、可愛い少女の絵とともに、鬱々とした気持ちや、病んでいる気持ちを的確に表現した言葉に共感すると共に、癒されています。
そんな「メンヘラ少女」のアカウントは2013年6月に開設され、以後3年半で獲得したフォロワー数は10万人超え!
毎回つぶやかれると、リツイート、いいね数ともに1000は確実に超えています。
多い時は3000リツイートされることも。
そんな現在若者に圧倒的な指示を集める「メンヘラ少女」
この記事では、「メンヘラ少女」が持つ独特な魅力を紹介します。
①絵が可愛い
メンヘラ少女といえば、まずはこの絵が一番の特徴でしょう。
デフォルメされたショートカットで2頭身の女の子が主役で、ほぼ毎回ツイートに登場します。
その名の通り、メンヘラで鬱々と病んでいる少女なのですが、どこか愛らしい可愛さがあるのが特徴です。
また、目の焦点があまり合っていないような表現がされていることにより、気持ちが落ちている人の気持ちが上手く表現されています。
「この少女の絵なくしてメンヘラ少女なし」
と言っても全く過言ではないでしょう。
このキャラクターが、メンヘラ少女をメンヘラ少女にさせています。
また、全体の絵の色味が全て黒みがかったような、くすんだ色使いをしているので、毎回統一感があり、「メンヘラ少女」特有の鬱々とした世界観が見事に表現されています。
「メンヘラ少女」のフォロワーたちはこの計算された絵の色使いによって創られた独特の世界観に、いつの間にか魅力を感じてしまうのです。
②こころに刺さる言葉の数々
メンヘラ少女の絵とセットになっているのが、10文字〜30文字程度の短文。
この詩のような短文が絵と合わさることにより、化学反応が起きています。
作者の方のブログによると(後述)、作者自身の経験や、実際に気分が落ち込んでいるときなどにこの短文が思いつくそうで、
その言葉の1つ1つが、病んでいる心につきささり、また
「あぁ、こんな風に感じているのは自分だけではないんだ。。。」
と共感してくれるような、独特の安心感を覚えます。
素直になれない自分が一番悪いことは分かってる。 pic.twitter.com/HIZnJptDG5
— メンヘラ少女 (@menherashoujo) 2016年10月22日
毎日毎日同じようなことを描いて呟いて塞ぎ込んで。そんな醜い存在なんです。ごめんなさい。 pic.twitter.com/pbqbS0f9v8
— メンヘラ少女 (@menherashoujo) 2016年10月21日
「ため息をつくと幸せが逃げる」という言葉は好きじゃない。幸せなんてないし、溜まったものを吐き出してるだけ。そもそも、幸せだったらため息なんてつかないよね。 pic.twitter.com/eYxwkEg1xj
— メンヘラ少女 (@menherashoujo) 2016年10月18日
メンヘラ少女のツイートが毎回1000回以上リツイートされるのは、そういった圧倒的な共感を呼ぶからでしょう。
この絵とセットになっている短文には、綺麗事の一切ない、人間のリアルな負の感情や思考がストレートに表されています。
③ツイッターとの相性がいい
「メンヘラ少女」がツイッターアカウントだということも、多くの支持を集める理由でしょう。
これがもし「リア充」「おしゃれ」のイメージが最近定着しているインスタグラムのアカウントだったら、ここまで支持されなかったと思います。
ツイッターを利用している層は、心の行き場所を無くした若者が多くいます。
「名前@病み垢」と書かれたアカウントを1度でも見たことがある人は多いはず。
この記事でも書きましたが▼
今の日本の若者は、精神を病んでいる人が多く、また、そういった若者が大量にツイッターに居場所を求めているので、メンヘラ少女との相性が抜群に良いのです。
現代日本の若者が抱える心のモヤモヤ、葛藤を見事に絵と短文で表現し、またそれがツイッターを通して投稿されることにより、より多くの若者に届いているのも、メンヘラ少女が人気の秘密です。
④人気のツイート
そんなメンヘラ少女の数多くあるツイートの中でも、特にリツイート、いいね共に人気だったものを紹介。
フォロワーの心に深く刺さり、より多くの共感を呼んだツイートたちです。
いじめや鬱、自殺に関するニュースが流れると、みんな可哀想だとか、助けたい、支えたいとか口にする。近くでこんなに苦しんでる私がいても無視するくせに。自殺までしないと構って貰えませんか? pic.twitter.com/V6K9xdXG60
— メンヘラ少女 (@menherashoujo) 2016年10月10日
僕も「いつまで鬱で悩んでいるの?」というブログを運営しているので、このツイートにはとても共感。
自殺願望があるけれどなかなか周りの人に気付いてもらえない、理解してもらえないという独特の心理を見事に表現しています。
逃げ続けてるだけだなんて、言われなくても自分が一番分かってるよ。 pic.twitter.com/uXAVGwAe3g
— メンヘラ少女 (@menherashoujo) 2016年6月4日
病んでいる若者にとって、「逃げる」 というのはとても心に刺さるワード。
本人は「逃げるのは良くない」とは頭ではわかっていつつも、どうしても嫌なことやめんどくさいことから逃げ続けてしまう。
「逃げたらいけないのはわかってる。でもいつも逃げちゃうんだよ。」
という複雑で、鬱々とした心情をこのツイートも見事に表しています。
私は、私なりに毎日頑張って生きてる。だから、無責任に『もっと頑張れ』なんて言わないで。 pic.twitter.com/HcGRRkjRqV
— メンヘラ少女 (@menherashoujo) 2016年2月15日
病んでいる若者は、いつも自分なりに頑張っています。「毎日が戦いだ」くらいに感じている人も多いでしょう。
ですが、周りから見ると、全然行動ができていないので「まだまだもっと頑張れ」 と言われてします。
「私は毎日死に物狂いで頑張ってるの」
そういった病んでいる若者たちが普段抱えている気持ちを、このツイートも見事に絵と短文で表しています。
「メンヘラ少女」のツイートを見ると、
「そうそう、そういう気持ちなんだよ!」
と首を思いっきり縦に振ってしまうくらい共感するものばかり。
そして共感と共に、「こう感じてるのは自分一人じゃないんだ」と若者の心を一瞬ホッと安心させてくれるのです。
⑤Tシャツやグッズも売れている
そんな「メンヘラ少女」の人気はとどまることを知らず、メンヘラ少女ちゃんの絵が入ったTシャツやグッズも販売されています。
期間限定でメンヘラ少女Tシャツの予約注文を受け付けています。10月24日までの受け付けになるので、購入予定の方は期限に注意してください。 https://t.co/Q32kyBkDKN pic.twitter.com/MC3e5nq3qk
— メンヘラ少女 (@menherashoujo) 2016年10月18日
そしてこのTシャツは、現在4種類のTシャツ全てが品切れになるほどの人気ぶり。(2016年10月25日現在)
中には大手雑貨店、ヴィレッジバンガードで販売されているグッズも。*2
缶バッチや▼
トートバッグまであります▼
アマゾンでは、イラスト集も販売されています▼
⑥作者は誰?
メンヘラ少女の作者は「百瀬阿佐美(ももせあざみ)」さん。1995年生まれの女性です。本業も株式会社アリスサイバーランドという会社でイラストレーターをされています。
メンヘラ少女のイラストは、1枚15分〜20分で描いているそう。(本人談)
さすがプロのイラストレーター。あのクオリティの絵と短文を、たった15分で描くことができるようです。*3
絵はこのように下書きをするそうで、1枚15分ほどで作成し、1日3〜5枚ほど描いているそうです。
何度も重ね書きをすることで、バランスが良い独特なデフォルメされた可愛い絵が誕生することがわかります。
⑦メンヘラ少女は若者に元気を与えている
メンヘラ少女のツイートに出てくるものは、「死にたい」「辛い」「醜い」などとてもネガティブなワードばかり。
しかし、内容はネガティブなのにもかかわらず、こうして若者から圧倒的に支持されるのは、日本の大人たちがなかなか理解できない本音をついたものであり、共感を感じられ、独特の安心感を得られます。
また、「メンヘラ」というネガティブなワードも、可愛い少女にすることでポップに感じられ、
「私はメンヘラだ。でもメンヘラでもいいんだ。」
と、精神的に弱い自分を責めていた若者が、自分のメンヘラさを認めるきっかけを与えてくれているような気がします。
そういうことを考えると、「メンヘラ少女」はポジティブな影響を日本の若者に与えていると言えます。
メンヘラ少女の誕生で、「メンヘラ」という言葉のタブー感が消えてきたのは間違いないでしょう。
今の日本の若者は不登校、リストカット、鬱、引きこもりなど、精神的に弱さを抱えている人が多いです。
そんな時、そっと寄り添ってくれる「メンヘラ少女」の存在。
これからも毎日ツイートをチェックさせてもらおうと思います。
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