元アパレル店員が思わず「かっこいい」とつぶやいた3人の着こなし方
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元アパレル店員のSmith♪です。
僕はアパレルショップで1年半ほど働いていた経験があるのですが、日々色々な所で洋服の着こなしを学ぶ中で、思わず
「かっこいい」
とつぶやいてしまった着こなし方があります。
この記事では、僕が今までに出会った、
「かっこいい」着こなし方をしていた3人を紹介したいと思います。
その1:「さりげない感」を出した着こなし方
これは僕が大好きなショップの店員さんがしていた服装。
そのショップでは、スーツスタイルが中心で、店員は全員スーツを着ています。
なので、一見どこにでも見るようなスーツ姿。
僕は初めてそのショップに行った時、店員さんを見て
「普通のスーツスタイルだな」
としか思いませんでした。
ですが、近くに寄って店員さんと話をしてみると、
「?!」
遠くからは普通のスーツ姿にしか見えなかったのですが、「シャツ」、「ネクタイ」、「靴下」。
これらスーツ以外の小物にハイセンスなものを身に付けていました。
まず全体の雰囲気はこんな感じでした▼
外側は普通のスーツなのですが、シャツがストライプで普通のスーツとのギャップがたまりません。
ネクタイはこんな感じでした▼
写真をプリントしたようなネクタイ。すっごい遊び心があるのに、かといって全体の色みが落ち着いているので派手になりすぎず、うまくスーツと溶け込んでいました。
靴下はこんな感じでした▼
店員さんと話している時は上半身を見てるので、まったく気づかなかったんですが、ふと店員さんが奥に洋服の在庫を確認しにいく瞬間があったんです。
その時に初めて足元を見たら、かなり明るい色の靴下がすごくワンポイントになっていて、しかも靴下だからチラッと見えるくらいの控え目さで、その「チラ見せ感」がめっちゃオシャレだったんです。
この店員さんのすごいところ
この店員さんのことをぼくが「かっこいい」と思ったポイントは、「さりげない感」。
一見、まじめなスーツ姿に見えて、実はめちゃくちゃ小物にこだわっている。そしてそれがさりげなく見える。その「さりげない感」に僕は「かっこいいですね」とつぶやいてしまいました。
これって結構誰でも応用できて、特に靴下とかをいつもと違った柄、少し派手な色、デザインにしてみる、なんてことは誰でもできると思うんですよね。案外、靴下が派手でも変にならないんです。
これ以降、スーツの店員さんのファンになった僕は、前よりも派手なデザインの靴下をチラ見せした着こなしをいつもするように。(単純)
その2:「余裕を感じる」着こなし
2000年初頭にディオール・オム(世界的に超がつくほどの有名ブランド)が、「細身」のコレクションを発表して以来、現在の日本の男子たちのファッションの主流は「細身」。
日本のメンズファッションにおいて、「細身」という言葉はもはや聞き慣れたものだと思います。
ユニクロなどのファストファッションも、最近はとても「細身」の服が中心となっています。
ですが、僕が一緒に働いていた先輩店員Yさんは、そんな「細身」が主流の男子とは、少し違ったセンスを持っていました。
Yさんがしていた着こなし方
Yさんがしていた着こなし方は、少し大きめの服を着る。ということ。
彼の洋服を見ていると、身体のラインに沿った「細身」スタイルをベースにしながらも、少し大きな服を着ていて、身体と洋服のあいだにふわりとした「余裕」があるのです。
残念ながら本人の写真はもうありませんが、この感じにそっくり▼
普通のサイズよりも、「なんとなく余裕が生まれている」のがおわかりいただけるでしょうか?
この「なんとなく」ふわりとしたサイズ感というのが、キメキメになりすぎない「こなれた感じ」が出て素敵なのです。
先輩Yさんの秘密
「細身」の洋服というのは、基本的に身体のラインに沿って作られています。
だから「細身」の洋服を着ると身体にピタッとくっつくような感じがあります。
ですが先輩Yさんは、自分の普段のサイズよりも1サイズ上(MならL)を着たり、Mサイズのままでも、試着をしてあえて少し大きめに作られている洋服を選んだり、細身の洋服ながらにも、身体と洋服の間にふわりとした「余裕」をもたせていたんですよね。
その着こなし方がとても自然で、いつも力が入っていなくて、なんとなく「余裕」をいつも醸し出している先輩Yさんに、僕はすっかりファンになってしまいました。
「僕も真似したい!」と思い、その年の冬にはいつもよりも1サイズ大きなニットを買い、この身体と服の間にふわりとした「余裕」が生まれるような着こなし方をしていました。
なんとなく当時の「細身」ブームを「なんか身体にフィットしすぎて窮屈だな」と感じていた僕にとっては、先輩Yさんの身体と服との間に余裕をもたせた着こなし方に安心感を覚え、ファンになってしまったのです。
先輩の一言がよかった
そんなゆったりとした洋服が大好きな先輩Yさん。
彼が言っていた言葉で印象的なものがありました。
それは、
「洋服なんかどう見られるかじゃなくて、自分が着たいと思った洋服を思いっきり着たらいいんだよ。それが洋服の楽しみ方でしょ?」
という言葉。
Yさんのゆったりとした着こなし方とはあまり関係がないように思われますが、先輩は当時主流だった「細身」という概念にとらわれず、いつも自分が好きだと感じたゆるめの服を選んでいたのでした。
その3:「異ジャンルを組み合わせる」着こなし
これは、アパレル時代に自分が好きなファッションブランド、ポールスミスのDVDを見ている時に発見した着こなし方です。
▼このDVD(ファッションとかデザインに少しでも興味がある人なら見て絶対損はないよ!)
で、このDVDの中でデザイナーのポールさんの着こなしがカッコ良いのです。
DVDの中での1コマ▼
薄いダウンジャケットを着てる!
これが当時の僕には衝撃的でした。だって、ダウンジャケットといえば普通こういうやつ▼
こんな感じで、ダウンってもともとアウトドア系の洋服だったんですよ。
それを、この世界的デザイナーのポールさんは、スーツの下に着てしまうというなんともアンバランスな系統をごちゃまぜにした着こなしをしています。▼
※右が世界的デザイナーのポール・スミス氏
アウトドアとスーツスタイル。
ともすると全く正反対の性質を持つ系統の服を1つにまとめてしまったのです。
このDVDを見た後数年経って、この着こなしが日本全体に広まってきて、ユニクロが「ウルトラライトダウン」という商品を出したのを覚えていますか?
当時かなりCMをやっていたので、名前だけ聞いたことある方は多いはず。
▼これ。
このDVDを見た数年後、ユニクロのウルトラライトダウンを発見し、「あのポールさんが着ていたダウンと同じだ!」と思い買ってしまいました。
という僕の話はどうでも良くて、この「異ジャンルを組み合わせる」という着こなし方。
誰でもちょっと工夫すればできるんです。
このユニクロのウルトラライトダウンは¥3000ほどで買えますし、他にも、例えば上がカジュアルな服だったら下は綺麗目なパンツにしたり▼
▲この着こなし方は、上はカジュアルな(ワーク系)のデニムシャツを着ていて、下は綺麗目(トラッド系)なスラックスパンツを履いています。
※さりげなく「着こなし方その1」の靴下を派手なものにしているのがオシャレ
他には、下がカジュアルなジーンズだったら、上は綺麗目なジャケットにしたり▼
この「異ジャンルを組み合わせる」という着こなし方は、おそらく自分の家のタンスの服を取り出してきて、組み合わせてみるだけでもできるでしょう。
たったこのことを意識するだけで、アンバランスな系統の組み合わせが化学反応を起こし、かっこいい着こなしになるのです。
まとめ
まとめると、
〜元アパレル店員が思わず「かっこいい」とつぶやいた3人の着こなし方〜
✴︎その1: 小物にこだわってさりげなくオシャレ感を出す着こなし方
✴︎その2:サイズを大きくしてゆとり感を出す着こなし方
✴︎その3:異ジャンルの服を組み合わせて、化学反応を起こす着こなし方
という感じです。
このかっこいい着こなし方に共通しているのは、やりすぎない「さりげなさ」。
あんまり極端にやりすぎると「オシャレ」ではなく「ただ変なだけ」になります。ここのラインを見極めるのが結構難しいところです。
僕が今まで出会ってきたこの3人のオシャレマスターたちは、この「さりげなさ」を肌や感覚で自然と理解しているのだと思います。
そして、今までの当たり前の着こなし方から、オシャレマスターたちがちょっとズラした着こなし方をしているのを見た時(「スーツに派手な靴下」、あえて少しゆったりとした服を着る、綺麗目にアウトドアetc...)、
僕は固定観念に縛られない彼らの着こなしに、思わず「カッコイイ」とつぶやいてしまいました。
そしてオシャレマスターたちは、お金を使ってオシャレに見せているのかと思いきや、意外とちょっと意識するだけでできるものばかり。
オシャレってお金を使わなくてもできるんです。
最後に...
僕はこの3人の着こなし方を見て、「おしゃれは誰でも、たとえお金を使わなくても、心がけ次第でできるのだ」と感銘を受けました。
それ以来、この3人の着こなし方を研究して工夫をして洋服を着るようになりました。
そうすると、毎日服を着るのが楽しくなるんですよ♪
ぜひ、男性はこの3人の着こなし方をそのまま真似して、
女性は、自分の彼氏や、男友達にこの3人のオシャレマスターたちの知恵をアドバイスをしてみてはいかがでしょうか?
また、このおしゃれな3人の服装は、ファッション雑誌メンズノンノに出てくるスタイルと似ているのでこの雑誌オススメです。僕も毎月愛読しているので超オススメです!▼
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