映画「海賊とよばれた男」ヤフーレビューに書ききれないので記事にした
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どうも、すみすです。
今朝、12月10日の公開と同時に朝一番の上映で映画「海賊とよばれた男」を見てきました。
半年ほど前から映画化の話を知り、ずっと楽しみにしてきました。
ということで、試写会で見て来た人以外で日本最速レビューをしたいと思います。
日本映画もここまで来たか
まず驚いたのはその映像技術。
普通日本映画というと、「あ、ここはCGを使っているな」とか、「あ、なんかここ違和感あるな」と感じるところって必ずあると思うんです。
ですが、この「海賊とよばれた男」はそういった映像技術上の違和感が「皆無」。
ついに、日本映画の技術がハリウッドに追いついてきたな。
と感じました。
むしろ、戦前や戦後の時代を扱っているのに違和感が無さすぎて、本物の映像のような感じがしました。
「昭和の時代に生きていたらこんな感じなんだ」というのが肌でわかる感じ。
詳しくは本編で確認して欲しいのですが、戦後日本の建物や、予告にもあった大きなタンカー船など、ど迫力。
よくあるCGのちゃっちい薄っぺらい感じが全くなく、風景のCGは奥行きがあり、建物などのCGは密度や重さをしっかり感じる作りになっていました。
といっても、どこがCGでどこがリアルの映像なのか、全く区別つかなかったんだけどねw
ハリウッド映画はアクションシーンなどのCGは得意ですが、この海賊とよばれた男のような歴史ものを再現するのは、日本の方が技術が上のようにすら感じました。
すごい緻密で細かいところが丁寧に描かれているのです。
日本ってこういう細かな部分を作り込んでいくのって得意ですよね。
それが映画で発揮されている感じがしました。
岡田准一の演技、貫禄共に最高
今回の主人公は永遠の0に引き続きV6の岡田准一が演じています。
彼が演じるのは出光工業の創業者である出光さんをモデルとした国岡鐵造。
実に20代〜90代までを彼一人で演じきっているのですが、これも違和感全く無し。
普通若い俳優が老齢の俳優を演じる時は、どうしても「この人本当は若いんだけどなぁ」と感じてしまうもの。
しかし!岡田准一はわずか30代という若さながら、主に劇中に登場する60代のシーンを始め、圧巻の演技。
声の質や歩き方が若い時の演技とはまるで違い、重さを感じるのです。
非常に重々しい感じというか、老齢になると出てくる貫禄が見事に演じられていました。
それに圧巻なのは特殊メイク。
日本の時代劇などを見ていると、「これ明らかに付け髭でしょ」と感じさせてしまうようあん陳腐な特殊メイクを良く見ますが、今回の岡田准一に施されている老齢の特殊メイクはそういった陳腐さは一切ありません。
肌のシワやシミなどが非常に自然なのです。
「あ、特殊メイクしているな」というのが感じられず、本物の肌のように感じました。
この特殊メイクには毎回3時間かけて行われていたようで、その作り込み具合に圧倒されました。ここまで自然に1人の俳優が青年期〜老齢期を演じきれているのを見るのは始めてかもしれません。
極太の時代劇
今回は、岡田准一演じる国岡鐡造と、その部下たちの物語。
戦前からどのように石油産業が作られていったか、また、戦後何もないところから日本がどうやって復旧していったのかがリアルに描かれています。
今の時代は、石油から受けている恩恵は当たり前になっています。
車のガソリンや石油ストーブ、ペットボトルや洋服も石油から作られていますよね。
それらがまだ普及していなかった時代に、国岡鐡造という一人の男がいて、彼を中心に、日本の成長の基礎となる石油産業が発展していった。
その発展の歴史をわずか2時間半という時間にぎゅっと詰め込み、存分に感じることができます。
Alwaysシリーズや、永遠の0などよりもドラマチックな展開こそないですが、大衆受けを狙いすぎずに、極太の時代劇に仕上げたのはさすがの山崎貴監督と言わざるを得ません。
原作×監督×音楽×俳優が最強
そして今回は映画の製作チームが最強ということ。
「山崎アベンジャーズ」とも言われ、主演の岡田准一を始め、Alwaysシリーズで主演の吉岡秀一、堤真一などの豪華キャスト陣が集結。
また、音楽を手がけるのは山崎監督と毎回タッグを組んでいる佐藤直紀。
彼はウォーターボーイズなど、数多くの有名作品の音楽を手がけています。
彼の曲を聴けばおそらく「あ、この曲聞いたことある!」と思うはず。
また、なんと言っても百田直樹の原作小説が170万部を超える大ベストセラー。
彼の原作は、史実を参考にしながらも、そこにドラマ性やエンターテイメント性を付け足しているところ。
読み物として非常に面白いのです。
そこが他の歴史を扱った小説と違うところなのです。
「永遠の0」と同じ原作×監督×音楽×俳優+αと、この豪華な製作チームで映画が面白くないわけがありません。
これからもこの最強チームで映画を作り続けて欲しいなと思います。
まとめ
他にも言いたいことは沢山あるのですが、まずは是非その目で一度見てみてください。
今年は「君の名は」が大ヒットを記録しましたが、2016年最後に邦画大作「海賊とよばれた男」がまた日本を騒がせるかもしれません。
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言わずと知れた「海賊とよばれた男」百田直樹著の原作小説。
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