【検証】君の名はがもののけ姫の興行収入を超えたので色々比べてみた。
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以前の記事↓
これに追記再アップです。
君の名は。が公開されて4週目。現在は5週目の週末に入っていますが、ついに興行収入100億円を突破しました。
先週が62億円だったから、先週+38億円。
まだ今週の土日を残しての100億超えなので、これから更に興行収入を伸ばすことは確実です。
僕も2回見にいってしまったし、リピーターも相当多いのだろう。
そして、4週連続で映画ランキングの首位になりました。
91億円というのは19日付けの興行収入だそうで、シルバーウィークは一旦終わったものの、今週は木曜も祝日なので興行収入100億円超えは確実だと思います。(9月23日、100億円超えました)
日本のアニメとしては、2013年の「風立ちぬ」以来の興行収入100億超えです。
そして、ジブリの過去の作品の興行収入を超え始め、邦画No.1もありえるようになってきたので、過去の日本の映画の興行収入と照らし合わせて、どれくらいすごいのか検証してみました。
まずは過去のジブリ作品と比べてみた
ジブリの歴代興行収入ランキング
1 位 千と千尋の神隠し (2001) 304億円
2 位 ハウルの動く城 (2004) 196億円
3 位 もののけ姫 (1997) 193億円
4 位 崖の上のポニョ(2008) 155億円
5 位 風立ちぬ (2013) 120.2億円
6 位 借りぐらしのアリエッティ(2010) 92.5億円
7 位 ゲド戦記 (2006) 76.5億円
8 位 猫の恩返し (2002) 64.6億円
9 位 紅の豚 (1992) 54億円
10位 平成狸合戦ぽんぽこ (1997) 44.7億円
比較してみると君の名は。の興行収入が現在100億円なので、ジブリランキング6位の借りぐらしのアリエッティを超え、風立ちぬの120.2億円に迫っています。
まったく興行収入の伸びが衰えるどころか増加してさえいるので、風立ちぬ超えは確実でしょう。
また、1位の千と千尋の神隠しは304億円と、桁外れの興行収入を誇っており、現在、実写も含め、日本での洋画も含めた興行収入ランキングで堂々の1位です。
前回この記事をアップした時は千と千尋の神隠しを超えることはさすがに無いと書きましたが、この人気だとロングラン上映は確実で、千と千尋の神隠しが夏休み〜翌年の春まで超ロングラン上映したように、君の名は。も長い時間をかけて更に興行収入を伸ばすことになりそうです。
そうなると、1年弱かけて興行収入歴代1位を達成した千と千尋の神隠しと同じように君の名は。も1年近くのロングラン上映で、邦画No.1の座へ登りつめるかもしれません。
また、余談ですが、となりのトトロや、天空の城ラピュタなどのジブリの人気作品はランキングに入っていません。これは、昔のジブリ作品はまだ国民的アニメと呼ぶほどの人気はなく、興行収入的にはそこまで大きくならなかったからです。
ジブリはもののけ姫から爆発的な興行収入を記録し、一気に国民的アニメになりました。
今回の君の名は。も、かつてのもののけ姫現象と似ているところがあり、この映画で新海誠監督のアニメ作品は国民的アニメになることは確実になりました。
細田守監督の作品と比べてみた
忘れてはいけないのが、「バケモノの子」などの細田守監督。宮崎駿の後継者の一人とも言われており、その歴代細田作品の興行収入を見てみると
細田守作品の興行収入ランキング
1 位 バケモノの子 (2015) 58.5億円
2 位 おおかみこどもの雨と雪 (2012) 42.2億円
3 位 サマーウォーズ (2009) 16.5億円
4 位 時をかける少女 (2006) 2.6億円
主要な細田作品の興行収入をランキングにしてみました。
現在の時点で、細田作品の1位バケモノの子の58.5億円はゆうに超していることになります。細田作品の歴代興行収入を軽々と新海誠監督は超えてしまいました。
細田監督は現在、新しい作品を作り始めていて、その公開は2018年と言われています。
次の細田作品がどのような興行収入になるのか、君の名は。を超えてくるのか楽しみです。
過去の新海作品と比べてみた
過去の新海作品と興行収入を比べてみると、また面白いことがわかりました。
新海作品の興行収入ランキング
1 位 君の名は。(2016) 100億円 ※現在更新中
2 位 言の葉の庭(2013) 1.5億円
3 位 秒速5センチメートル (2007) 1億円
4 位 星を追う子ども (2011) 0.2億円
例外 雲のむこう、約束の場所 (2004) 不明
このような結果になっていました。前作の言の葉の庭が推定1.5億円と、今回の君の名は。とはケタが違うのがわかります。前作比6000%、約60倍の興行収入の伸び率になっています。
また、現時点での数値なので、もはや過去の新海作品と比べられる金額ではないことがわかります。
細田守監督は徐々に興行収入を伸ばしていっているのに対し、新海監督は、今回の君の名は。で爆発的に興行収入を伸ばしました。
いかに君の名は。が監督自身の過去作品と比べてもすごいかがわかります。
監督はインタビューで以下のように答えています。
Q.
「興行収入50億円を超える自信はあった?」
新海
「ないですよ」
Q.
「興行収入100億円を超えるのは正直怖い?」
新海
「怖いですね。興行収入って必ずしも自分の実力とは比例しないじゃないですか。100億円分の実力が自分につくわけじゃないですよね。ちょっとアンバランスになっていきますよね、評価と実力が。そこの怖さがあります。」
このように、監督自身も自分の実力以上の評価を受けてしまっていると怖さを感じているそうです。
新海監督はまだ43歳、これからも沢山の作品を作られていくでしょうが、今回の「君の名は。」で一気にハードルがあがり、次回作へのプレッシャーは相当なものになることが予想されます。
監督には、自分の作りたいものを作ることを最優先させて欲しいなと思います。
アニメを超えて、実写とも比べてみた
最後に、今回の「君の名は。」の興行収入があまりにもすごいので、日本の実写映画を含めた、日本映画の歴代興行収入のランキングとも比べてみました。日本で制作された映画「全体」のランキングです。
日本映画の歴代興行収入ランキング
順位 | 作品 | 配給会社 | 公開年度 | 配給収入 | 興行収入 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 千と千尋の神隠し | 東宝 | 2001年 | 304億円 | |
2 | ハウルの動く城 | 東宝 | 2004年 | 196億円 | |
3 | もののけ姫 | 東宝 | 1997年 | 113億円 | 193億円 |
4 | 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! | 東宝 | 2003年 | 173.5億円 | |
5 | 崖の上のポニョ | 東宝 | 2008年 | 155億円 | |
6 | 風立ちぬ | 東宝 | 2013年 | 120.2億円 | |
7 | 南極物語 | 東宝 | 1983年 | 59億円 | 110億円 |
8 | 踊る大捜査線 THE MOVIE | 東宝 | 1998年 | 50億円 | 101億円 |
9 | 子猫物語 | 東宝 | 1986年 | 54億円 | 98億円 |
10 | 借りぐらしのアリエッティ | 東宝 | 2010年 | 92.5億円 |
※スマホの方は右にスクロールしながらお読み下さい
こう見てみると、現在は踊る大捜査線 THE MOVIEの次なので、「君の名は。」は歴代邦画の中でで現在9位(暫定)ということがわかります。いかにすごいかがわかります。
このように興行収入を見比べてみると、「君の名は。」は、もはや国民的アニメ映画になったと言っても過言ではないでしょう。
どこまで記録を伸ばすのか、今後の記録更新が楽しみです。
※追記
さらに、邦画のみなら、日本で公開された洋画邦画を含めた歴代興行収入がこちら↓
1 | 304.0 | 千と千尋の神隠し | 2001 |
---|---|---|---|
2 | 272.0 | タイタニック | 1997 |
3 | 259.2 | アナと雪の女王 | 2014 |
4 | 203.0 | ハリー・ポッターと賢者の石 | 2001 |
5 | 196.0 | ハウルの動く城 | 2004 |
6 | 192.1 | もののけ姫 | 1997 |
7 | 173.5 | 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! | 2003 |
8 | 173.0 | ハリー・ポッターと秘密の部屋 | 2002 |
9 | 163.5 | E.T. | 1982 |
10 | 156.0 | アバター | 2009 |
やはり、洋画が入ってくると一気にランキングの雰囲気が変わるのがわかります。
10位の時点でアバター156億円と、桁違いの興行収入です。
ですが、君の名は。の興行収入は全く衰えていませんから、これからアバター超え、さらには興行収入200億を突破し、アナと雪の女王、タイタニックを抜く可能性もおおいにあります。
今後君の名は。がこのまま観客動が減らず、ロングラン上映になるかどうか?それが歴代興行収入No.1になる鍵となるでしょう。
ちなみに僕は、あと1回(3回目)は確実に見にいく予定です。
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